ゼニカルの解説

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欧米で話題のダイエット薬「ゼニカル(Xenical)」のダイエット作用メカニズムの概略です。
なお、本ホームページは著者の知る限りの情報をご提供していますが、読者諸兄におかれましてはご自身の自己責任でゼニカルの入手および服用をお願いします。当ホームページでは一切の責任を取ることはできませんし、ゼニカルの服用を薦めているものでもありません。
98/12/05更新。「ゼニカル個人輸入の顛末報告」も参照。

  ■ゼニカルのダイエット作用メカニズム
ゼニカル(Xenical)は、巷に出回っているダイエット健康食品とは勿論、今まで開発されたダイエット医薬品薬とも根本的に異なる医薬品である。
欧米で市販されているダイエット薬の多くはDEXTRIM(デキサトリム)に代表されるように食欲を抑制する薬であるが、それほど強力な効き目は期待できず眠気を催すなどの副作用があった(著者グループの経験)。
ところが超一流製薬会社であるホフマン・ラロシュ社が発売開始をしたこのゼニカルは極めて合理的なダイエット作用メカニズムを持っている。ゼニカルは腸において体内に吸収される脂肪をカットして排泄物として体外に出す。ご存じのように、脂肪は蛋白質や炭水化物よりも高カロリーであり、かなりのダイエット効果を期待できる。

脂肪は脂肪酸が連鎖してできている。つまり小さな脂肪酸が集まって大きな塊となり、それが脂肪と呼ばれている。脂肪は腸で体内に吸収されるが、実は脂肪自体は直接体内へ取り込まれることはない。脂肪のサイズは人間の体が吸収するには大き過ぎるのだ。
実際には、脂肪は「リパーゼ」と呼ばれる脂肪分解酵素(高校の生物の授業で勉強した筈...)によって脂肪酸に細分化される。脂肪酸は上述の通り、腸が吸収できるほど十分に小さなサイズである。
単純に考えれば、このリパーゼの脂肪分解機能が働かなければ、脂肪は大きな塊のまま腸で吸収されることなく体外へ排泄される訳だ。
この単純なメカニズムがゼニカルのダイエット作用である。つまり、ゼニカルはリパーゼの脂肪分解作用を抑制する機能を持ち、食べた脂肪の多くを腸に吸収させずに体外へ排泄させるのである。(なるほど!:笑)

なお、公式なドキュメントでは、「ダイエットの基本は食生活と運動が基本なのでゼニカルは補助的に使用すること」とか、「主な副作用は胃のむかつき程度であり長期間服用することができる」などのコメントがある。

■服用指示
当医薬品は1日3回、1回1錠、食事中(食間ではない)に服用する。




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