■ゼニカルの使用体験談著者グループ(複数)は(1998年)6月中旬にゼニカルを入手して実際に服用をおこなった。(多分、日本人としてはゼニカルを使った最初の数十人?だったかも。。。 ) まず、全員に見られた症状は「便器の中が油でギトギトになる」ということである。もっと直接的に言うと(汚くてゴメン!)「大便(糞)と一緒に大量の油が排泄される」のである。ある者は最初この現象を理解できずに「便器の中の水に最初から油が混ざっていた」と勘違いした程である。 賢明な読者諸兄は既にご理解されていると思うが、すなわち、口から食べた脂肪が体内で吸収されずに排泄された結果が上記の事象である。いやぁ、これには全員がビックリした。 これに関連して困ったことは、下痢のような不快感があるということだ。あくまでモノ自体は軟便ではないのだが、油まみれになっているために、トイレットペーパーの使用量が劇的に増加する(何を言いたいのかは行間を読まれたし)。 公式ドキュメントにも書かれていることだが、何人かは腹の調子が悪くなった。ゼニカルは1日3回、1回1錠、食事中(食間ではない)に服用するように書かれているが、「こんなに効く薬を1日3回も飲むのは辛い」というので夜食の時だけ服用する者もいた(このへんは服用指示を守らずに自己責任で勝手にやっているのは重々承知の上)。 また、脂肪を吸収しないのと同時に脂溶性のビタミン類の吸収も阻害される可能性があるので、食事の際は意図的にビタミン類を多く取るように薦められている。 最後に、米国FDAは過去に一度「ゼニカルは肺癌を誘発する可能性がある」としてゼニカルの認定を延期した経緯がある(2000年現在、承認されている)。欧州では既に認可されているわけだが、これについては諸兄が自己責任で服用することに注意を促したい。 |